クリーンルームとは?

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クリーンルームとは

クリーンルームとは、特定の基準に従って空気中の微粒子や汚染物質を管理・制御し、清浄な環境を維持するための特殊な部屋や施設のことです。主に、電子機器の製造や医薬品の開発、バイオテクノロジー、半導体産業など、非常に高い精度と清浄度が求められる作業に使用されます。

クリーンルームには、次のような特徴があります。

  • 微粒子の管理:空気中のほこりや微粒子が製品やプロセスに悪影響を与えるのを防ぐため、専用のフィルター(HEPAフィルターなど)で空気を清浄化し、粒子数を厳密に管理します。
  • 清浄度のクラス分け:クリーンルームは、空気中の微粒子の数に基づいてISOクラスなどで分類されます。たとえば、「ISOクラス1」は非常に高い清浄度を持ち、1立方メートルあたり0.1ミクロン以上の微粒子がほとんど存在しない環境です。
  • 温度・湿度の管理 :クリーンルーム内の環境は、温度や湿度も厳密に管理され、作業環境や製品の品質に影響を与えないようにされています。 圧力の制御: 外部からの汚染を防ぐために、室内の空気圧を外部よりも高くする「正圧」と呼ばれる圧力管理が行われます。これにより、ドアを開けたときに外の汚染物質が入りにくくなります。

クリーンルームの用途例

  • 半導体製造:微細な回路を形成するため、微粒子の混入は製品に重大な欠陥を生じさせるため、極めて高い清浄度が求められます。 医薬品製造: 無菌環境が必要な薬品やワクチンの製造でクリーンルームが使用されます。
  • バイオテクノロジー:細胞培養や遺伝子工学など、汚染を防ぐことが重要な実験やプロセスに使われます。 クリーンルームは製造業や研究開発の場で欠かせない施設であり、品質と安全性を保つために重要な役割を果たしています。

(作成者:姫野)

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